トラブルにならないための〜法律の相続対策
トラブルにならないための〜法律の相続対策
文書作成日:2019/03/20


 今回は相談事例を通じて、親の相続放棄をした場合の代襲相続について、ご紹介します。



 祖父が死亡し相続が発生しました。祖父の子である父は9年前に死亡しており、父の子である私(孫)が代襲相続人となります。しかし、父が死亡した時に私は相続放棄の手続きをしておりました。今回の相続で、私は父の代襲相続人として祖父からの相続を受けることはできるのでしょうか。




 本件の相続関係において、あなたはおじい様の相続に関し、代襲相続人としての権利を有しています。




 民法887条2項は、代襲相続の要件に関し、

「被相続人の子は、相続の開始前に死亡したとき・・・は、その者の子がこれを代襲して相続人となる。ただし、被相続人の直系卑属でない者は、この限りでない。」

と規定しています。

 つまり、あなたは、代襲相続人として、相続人(被代襲者=お父様)の「子」であることは要件ですが、 お父様の「相続人」であることは要件とはされていません。

 ですので、お父様の相続に関してあなたが相続放棄をしていたとしても、おじい様の代襲相続人としての地位に影響は生じないということになります。

 また、民法939条は、相続放棄の効力について「相続の放棄をした者は、その相続に関しては、初めから相続人でなかったものとみなす。」と規定していますが、「その相続に関しては」という文言からも、本件でいえば、あなたはお父様の相続に関してのみ相続放棄の効力が生じるということで、上記のとおり、おじい様の代襲相続に関しては影響を与えません。


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